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東京国立博物館・保存修復課 の見学③

東博では、文化財の保存事業を「活用(展示)」「保存(修理)」の二つの意味に捉えた上で、お互いを両立させて行く過程を人間の臨床医学になぞり、「臨床保存」と称しています。

歴史を重ねるほどに価値を深める文化財ですが、古くて貴重なものほど検査やメンテナンスが必要となるのは、私たち人間と同じということです。

一方で、私が扱うブロンズ彫刻の修理の仕事などでも、作品をグラインダーで切断したり、溶接を行ったりしている時に、

「まるで外科手術をしているようだ!」と感じることがよくあります。

博物館の保存事業と、我々の修理作業と、お互い立場や状況が異なっても、生身の人間を扱うが如き両者のイメージは、

共に文化財、或いは作品と必死に向き合っているからこそ得られる、言わば〝命懸け〟(=やり直しが効かない、失敗が許されない)の境地の表出なのかも知れません・・・。

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美ヶ原高原美術館・野外展示作品の修理(平成20年6月撮影)

(2008/11/30)

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